去る9月6日、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)の最高峰ツアーであるチャンピオンシップツアー(CT)においてLexus WSL Finalsが開催され、男女の世界チャンピオンが決定しました。そして、その会場となったのは、アメリカ・カリフォルニア州に位置するロウワートラッセルズ。そんな世界一を決める会場となったサーフポイントは、どんなところなのでしょうか?
カリフォルニア随一のハイレベルなスポット
アメリカ・カリフォルニア州サンクレメンテ。ロサンゼルスから車で1時間強にあるこの街は、オレンジカウンティの南端に位置し、サンディエゴカウンティと隣接しています。サンクレメンテは多くのプロサーファーを輩出し、現役トッププロも多く在住。非常にハイレベルなサーフィンの環境を求め、腕に自信のあるサーファーがさらなるレベルアップのために移住してくる場所でもあります。その中で最も有名なのがロウワー・トラッセルズ、通称ロウワーズと呼ばれるポイントです。
多くのサーファーがロウワーズに集まる理由は、クオリティの高い波にあります。まさしく“Aフレーム”の波がブレイクし、ライト&レフト共にリッパブルなウォールが出現。アクションを楽しむにはパーフェクトな波と言えます。その質の高さゆえに、ウェーブプールの波にようだと形容するサーファーもいるほど。そして、どんなにサイズが上がってもクローズアウトすることはほぼ皆無。適切なうねりが入る時期であれば、サーフィンできない日はないと言ってもいいほど、コンスタントにサーフィン可能です。
サマースウェルに反応
ロウワーズのサーフシーズンは夏場。南〜南西のうねりを拾い、東寄りの風と組み合わさると、ベストコンディションとなります。しかも、ロウワーズは周辺の他のサーフスポットと比べて最も南うねりに敏感で、1〜2サイズ大きいことも珍しくありません。他のポイントの波が小さくて、物足りないと感じたら、ロウワーズをチェックすることをおすすめします。
ただし、混雑は必至。ハイクオリティな波を求めて上級者たちが集まるので、波を捕まえるのが容易ではありません。しかもこのポイントはボトムが玉石のポイントブレイク。地形が安定している代わりに、テイクオフポジションが限られているので、こぼれてくる波を狙わない限り、なかなか波に乗れないかもしれません。日中はオンショアの風が吹くこともあるので、そういった意味でもクリーンで比較的混雑を避けられる早朝を狙うのが吉でしょう。
他に類を見ないアクセス
ロウワーズは目の前に駐車場がないため、ビーチには徒歩か自転車でのアクセスとなります。徒歩の場合は、近隣の路上か駐車場にクルマを停めたあと、約15分。少し長い道のりですが、自然豊かなトレイルを降りていく道のりは気持ちが良く、気分をより一層盛り上げてくれるはず。そんなことよりも早く波乗りをしたいという人は、電動自転車を利用するのも手。実際、多くのローカルサーファーが電動自転車を使ってポイントにアクセスしています。旅行が利用する場合は近くのレンタサイクルショップを活用すると良いでしょう。また、スケートボードでアクセスするサーファーの姿も見かけます。
なお、手前にはアッパーズやコットンズ、先にはミドルズやチャーチといったポイントも点在。ロウワーズのレベルが高すぎると感じる場合には、他のポイントに向かってみるのも良いかもしれません。
水温はピークシーズンであればスプリングでも快適なサーフィンが可能ですが、気温に比べて水温は低めなので、寒がりの人はシーガルの方がベター。しかも水温が高い時期が限られているので、基本的にはシーガル〜フルスーツを用意しておいた方が間違いありません。もしオフシーズンである冬にサーフィンする場合には、3mmラバー+起毛、もしくはセミドライとなり、エントリーの際の玉石対策という意味合いでもブーツを着用した方が良いでしょう。