サーフィンは海という自然の中で体を動かす気持ちのいいスポーツ。しかし、そうであるがゆえに、多少なりとも健康に気をつけなければいけないこともそこで今回はサーファーがなりがちな病気と対処方法を解説していきます。
耳に起こる異常
サーフィンを始めると、誰もが上手くなりたいと思うもの。上手くなるにはもちろん海に入って実際にサーフィンするのが一番です。そうなると、だんだんと海に入る時間が長くなり、寒い冬でも関係なく一年中サーフィンに明け暮れることになります。
そこで起こり得る病気の一つが「外耳道骨腫」です。ちょっと小難しい医学用語ですが、通称「サーファーズイヤー」と呼ばれる、サーファーの間では比較的知られている病気。耳の穴の中の骨がだんだん盛り上がってきて、穴自体が狭くなってしまいます。サーフィン中に海水が耳の中に入ってきて、それが抜けづらくなってきたらサーファーズイヤーの可能性あり、というサインです。悪化すると中耳炎を繰り返したり、難聴になったりしてしまいます。完治させるには骨を削る他なく、そうなると手術が必要。
サーファーズイヤーになる原因は長時間に渡るサーフィンですが、特に冷たい海水と風が強く影響を及ぼします。そうした外的刺激から耳を守ろうと体が反応し、骨が隆起してきてしまう、というわけ。
この病気を防ぐ一番の対策は、耳栓をすることです。耳の中に冷たい海水や風が入ってこないようにすればいいのです。最近は、水は通さないけれど、音は聞こえるというタイプの耳栓も売られているので、活用してみるといいでしょう。特に寒い時期は、さらにその上からヘッドキャップを被るのも効果的。
目へのダメージ
次に、サーファーの目に起こりやすい病気の一つが翼状片です。こちらも別名
「サーファーズアイ」と呼ばれるほど、サーフィンをたしなむ人によく知られている病気。白目の組織が鼻側から黒目に向かって伸びていく症状が特徴で、悪化すると乱視や視力低下に繋がってしまいます。軽度の場合は経過観察でも問題ありませんが、症状がひどくなった場合には手術による切除が必要。ただし、再発が起きやすい病気でもあります。
原因は長時間海の中にいることによる強い紫外線の照射と、海面からの照り返しです。さらに乾燥も原因の一つとも言われています。
対策としては、サーフハットの着用が効果的。目に飛び込んでくる紫外線を防いでくれます。また、ゴーグルタイプのサーフィン用サングラスもかなり有効です。
ただし、これら二つは波のコンディションなどによって使用が難しいこともあります。なので、陸上での日常的な予防も必須です。まず、海から上がったら真水で目を洗うこと。そして、紫外線ダメージをケアする効果のある目薬を点眼すること。太陽の下では普段からなるべくサングラスをかけること。こうした対策を習慣づけるようにするといいでしょう。
同じような原因で起こる目の異常は、紫外線角膜炎です。その名の通り、強い紫外線を浴びると目が激しく痛み、涙が止まらなくなるなどの症状が出ます。これはいわば目に起こる急性の炎症。対策としては翼状片と同様、紫外線を防ぐことが挙げられます。
皮膚の病気
紫外線を浴びることによるダメージは目だけにとどまりません。皮膚が強い紫外線を浴び続けると、皮膚がんになる可能性が高まります。皮膚がんは皮膚にできる悪性腫瘍で、いくつかの種類がありますが、いずれの場合も治療の第一選択は手術による切除。がんなので、腫瘍を完全に取り切ることが必要になります。
ただ、体の中にできるがんではないので、見た目で発見しやすいのが特徴です。なので、新しいホクロやシミができた、皮膚の表面がただれた、などといった目に見える異常が出たら検査するようにしましょう。
皮膚がんを防ぐ一番の方法は、肌を直射日光にさらさないことです。ラッシュガードやウェットスーツを着用して紫外線から肌を守ることに加え、露出している部分にはSPFの数値が高い日焼け止めを塗るようにしましょう。もち
ろん日焼け止めはウォータープルーフのタイプであることが必須です。複数の日焼け止めを重ね塗りすれば高い効果が期待できます。
このように、特にサーファーがなりやすい病気を数例挙げてみました。いくつかの対策も記載しましたが、もし何か体の異常を感じたら自己判断せず、すぐに病院で専門的な診断を仰ぐようにしてください。