Posted on : November.05.2021
カリフォルニアを拠点に活躍するHurleyチームメンバー、丸山千朝。
オレンジカウンティのアナハイム生まれ、ハンティントン育ち。もちろんホームブレイクはハンティントンビーチ。20歳の彼女はサーフィンと学業に大忙しです。アメリカと日本両方のアイデンティティについて、自身のバックグラウンド、キャリアや夢などについて語ってもらいました。
-ホームのハンティントンはどんな場所ですか?
「都会と海がミックスしたカルチャーが根付いています。ここ数年で大きいモールができたりして、どんどん観光客も増えてきました。コロナの時カリフォルニアで最後にビーチをクローズしたのがハンティントン。それくらいサーフィンとビーチカルチャーがベースにある場所なんです。ニューポートの子たちでもわざわざ入りにくるほど波が良くて、ローカルはみんなサーフィンがうまいから上達もしやすいです。サウスサイド(ピアの左側)はコンペティターサーファーが特に多いスポット。ハンティントンでサーフィンしていればどこでも通用するっていうのはあるかもしれないですね」
-カリフォルニアで育ってよかったと思うところはありますか?
「アメリカはとても自由な国だから自由人も多く、選択肢と飛躍できるチャンスに溢れている場所。カリフォルニアで生まれ育ったからこそ得られた経験があるし、会えた人たちもいます。(カリフォルニアと日本の)2つの文化をどちらも持てることにも良さを感じます。いつか自分が家族を作るとき、同じようにできたらと思っています。日本で結婚してサーフィンするためにカリフォルニアに移住した両親に、本当に感謝です」
-ここまで完璧にバイリンガルになるのも大変だったのでは?
「そうですね。小さい頃、毎週土曜に日本人学校に通っていました。当時はサーフィンの時間も少なくなるので嫌でしたけど今は頑張ってよかったと思ってます。日本で仕事もできるし、友達も作りやすいし、日本にいる親族とのコミュニケーションがきちんと取れるので」
-千朝さんのいつもの1日を教えてください。
「朝起きて、海に入ってから朝ご飯を食べます。お腹がいっぱいだと苦しくてパフォーマンスが下がるから(笑)。そのあとは少しリラックス時間。大学のオンラインクラスを受けて、また夕方海に入るのがいつものルーティンかな。コロナで海に入れる時間が多くなりました」
-千朝さんの一番好きな時間は?
「友達と朝から海に入って、ビーチでハングアウトしたりバレーボールしたり。夜は焚き火をして、一日中海で遊べたら幸せですね。最近は弟もちゃんとサーフィンをし始めたので、一緒に入れるのも嬉しいです」
-日本とカリフォルニアのビーチカルチャーの違いを感じるところは?
「アメリカは露出度が高くて、海で寝転がっている人が多いところかな(笑)。日本では寝転がってごろごろする人あんまり見ないですよね。あと、バレーボールとかキャンプファイヤーとかできる場所が多いのもカリフォルニアの特徴かも」
-日本の好きなところはありますか?
「食べ物が美味しいところ。日本に来るとついたくさん食べちゃいます(笑)。あと日本のおもてなし、リスペクトの気持ちは素晴らしいですよね。日本人しかできないような気遣いの仕方を感じます」
-今回JPSAの試合で2年ぶりの来日だそうですね。
「はい。隔離期間もあったので短い時間になりましたが、家族にも会えたしサーフィンもできたし楽しかったです。2年前に来た時は小波に苦戦したのを覚えています。前回よりはちゃんとサーフィンできたかなって思います」
-ハーレーからスポンサードを受けるきっかけは何だったのでしょう?
「通っていたハンティントンビーチハイスクールにはサーフチームがあって、みんなで大会に出たりサーフトリップをしていたんですけど、そのチームに対してハーレーがスポンサードしてくれていたんです。高校2年生の時に、チームの中からひとりだけ個人スポンサーをつけてくれるということになり、私を選んでくれて。心の底から嬉しかったです!」
-勉強とサーフィン、どのように両立させていますか?
「大学に通っているので、他のプロたちと比べてサーフィンする時間は確かに限られていると思います。だからその時間を有効に使えるよう、効率の良い勉強を心がけています。スマホを無駄にいじったり、物事を先延ばししないとか。高校にサーフチームがあったことは助かりました。体育の授業では好きなスポーツをしてよかったのでサーフィンができたし、欠席日数が足りなくても校長先生が『学校を代表して行ってらっしゃい』と試合に行かせてくれたり。学校と勉強が好きだから、サーフィンとどちらか選ばなきゃいけないとなると悩んでしまうかも。でも女性は結婚・出産といったライフステージがあるから、若い頃しか思いっきりコンペができないと思うんです。大変だけど今がふんばりどきだと思って、どっちも精一杯頑張ります」
-家族はどんなふうにサポートしてくれていますか?
「父が若い頃にプロを目指していたので、私がプロ試験を受けたときにはすごく応援してくれました。でも、両親はがんがんプッシュすることはなく、優しくサポートしてくれる感じです」
-最後に、将来の夢を教えてください。
「フィジカルセラピスト(理学療法士)を目指して勉強しています。スポーツ選手の身体だけじゃなく、一般の人の怪我や病気による身体の不調にも向き合って、リハビリなどで治療する療法士です」
夢に向かって、学業とサーフィンを頑張る千朝さん。Hurley Japanも全力で応援しています!
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