#75 四大メジャーより盛り上がる⁉ 2年に1度開催される米国と欧州の対抗戦「ライダーカップ」はどんな大会?

Posted on : August.05.2025

ゴルフの世界的な大会といえば、四大メジャーやオリンピックなどが頭に浮かびますが、欧米のゴルフ関係者やゴルフファンがそれ以上にアツくなるのがライダーカップです。日本のゴルフファンにはあまり馴染みがないものの、選ばれた選手たちは国の名誉とプライドをかけて全力でプレーし、ギャラリーたちを熱狂させます。今回はそんなライダーカップについて紹介します。

過去44大会の米国選抜と欧州選抜の戦績は?
ライダーカップは2年に1度開催される米国選抜と欧米選抜の対抗戦です。1927年にイギリスの大富豪サムエル・ライダー氏の提唱でスタートしました。当初は米国とイギリスの対抗戦でしたが、1979年からは米国と欧州の対抗戦という形に。現在はアメリカとヨーロッパ各国のコースで交互に行われ、競技形式は3日間のマッチプレー。各チームは主将と副主将、そして12人のプレーヤーで構成されます。
過去44大会の戦績は米国選抜27勝、欧州選抜(イギリス単独時代も含む)15勝。引き分けは2回ありました。米国が圧倒的に勝ち越していますが、直近10大会では米国3勝、欧州7勝と欧州が大きく勝ち越しています。


「選ばれるだけでも名誉」な今年の主将とメンバーは?
大会前に注目を集めるのが、誰が主将を務めて誰がメンバーに選出されるのかです。今年の両チームの主将はすでに決定しており、米国はキーガン・ブラッドリー選手、欧州は前回大会に続きルーク・ドナルド選手が務めます。また、プレーヤーが最終決定するのは8月中旬以降ですが、すでに出場を決めている選手もいます。米国では世界ランキング1位のスコッティ・シャフラー選手、欧州では今年のマスターズでキャリアグランドスラムを達成したロリー・マキロイ選手やトミー・フリートウッド選手らです。
ちなみに、プレーヤーの選出方法は米国と欧州で異なりますが、現在の米国は独自のライダーカップポイントランキング上位6名とキャプテン推薦の6名。欧州はヨーロピアンポイントとワールドランキングの上位、そしてキャプテン推薦で選ばれます。


62年ぶりにプレーイングマネージャーが誕生か?
今大会で話題に上がっているのが米国主将のキーガン・ブラッドリー選手です。過去に二度、プレーヤーとして大会に出場しているブラッドリー選手は、主将を務めるのは今回が初めてです。今シーズンは6月の「トラベラーズ選手権」でPGAツアー通算8勝目を挙げたほか、7月末時点でトップ10フィニッシュ5回と好調を維持しています。39歳のブラッドリー選手は現在世界ランキング7位、FedEXランク10位につけており、「自らを選手として起用するのでは?」と噂されているのです。
米国選抜でプレーイングマネージャーを務めたのは、直近では2019年のプレジデンツカップ(米国選抜と世界選抜の団体戦)でのタイガー・ウッズ選手が最後。ライダーカップに限ると1963年大会のアーノルド・パーマーまで遡らなければ例がありません。ライダーカップで62年ぶりに “主将兼選手”が誕生するのか。ブラッドリー選手の動向に注目が集まっています。


今年の戦いの舞台はニューヨーク!
ライダーカップの大きな特徴が、選出された選手たちは実質“無給”でプレーしていたことです。これまでは各20万ドルが支給されていましたが、全てチャリティに回っていたため選手は国の名誉とプライドのためだけに戦っていたわけです。
しかし、主催する全米プロゴルフ協会は、今大会から米国選抜メンバーに50万ドルの出場手当を支給することを発表しました。そのうち30万ドルは寄付されるため、選出されたメンバーは残りの20万ドルを受け取ることになります。米国主将のブラッドリー選手は全額寄付する意向のようです。ちなみに、欧州選抜のマキロイ選手は「ライダーカップはお金を払ってでも出たい大会」とコメントを残しています。
今年のライダーカップは9月26日から28日の3日間、米国ニューヨーク州のベスページ州立公園ブラックコースで開催されます。戦前から注目を集めている今年のライダーカップ、45回大会を制するのはどちらなのか。9月の熱戦にご期待ください。

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