#33 サーフトリップのすすめ

Posted on : July.27.2023

サーフィンする上で醍醐味の一つがサーフトリップ、つまり波を求めて旅をすることです。
特に観光地でもない場所でも、自分好みの波が立つと知ればそこに行ってしまうのがサーファーの性。そんなサーフトリップを楽しんでみませんか?

サーファーとしてのレベルアップ
サーフィンにはいろいろな楽しみ方があります。毎日、シャワーを浴びるようにホームブレイクの波に乗ったり、離れた場所に暮らす仲間のサーファーを訪ねてその場所のブレイクをシェアしたり。中でもサーフィン最大の楽しみは、波を求めて旅に出て、自分がいつも通っているポイントとは異なる波を味わうサーフトリップではないでしょうか。

サーフトリップに行くことで得られるものは無数にあります。

まず、普段とは異なる波に乗ることで、自分のサーフィンを飛躍させることができます。もちろん技術的な気づきや学びがあるかもしれません。いつもの海では立たないような大きな波にチャレンジすることで精神的な充実感も感じられるでしょう。このことはホームスポットに帰ったときにも生かすことができるはず。経験値が上がることで、普段のサーフィンでも余裕が生まれ、劇的なスキルアップに繋げられるからです。

人と人を繋ぐ
サーフトリップに出かける場合、1人で行く人もいるかと思いますが、たいていの場合は仲間などと連れ立って行くのではないでしょうか。そうすると、仲間との絆が一気に深くなります。同じ海に入り、波をシェアし、その日に乗った波について語り合う。相手のことがよくわかるようになり、距離がぐっと縮まって、もしかしたらすぐにまた次のサーフトリップに行こうという話になるかもしれません。そうやって仲間とのお気に入りの旅先を見つけていくというのも、サーフトリップの楽しみ方の一つです。
サーフトリップ先での出会いも旅の醍醐味でしょう。「お邪魔します」の気持ちで旅先の海に入っていると、地元のサーファーと仲良くなれるチャンスがあるかもしれません。そこで交流が生まれ、友情が芽生えることも。現地での友人が増えると、一気に楽しみ方が広がります。ディープな地元情報が得られるようになり、ローカルしかしらないスポットや美味しい地元飯にも出会える可能性があります。これは旅先が国内であろうが海外であろうが同様で、地元の人と仲良くなるというのは旅のコツの一つと言えます。

いろいろな旅のカタチ
そしてサーフトリップにはさまざまな形態があります。一番身近なのは、週末を使った国内ショートトリップ。休日前日の夜にクルマで出発し、波を探しながらいつもより少し遠くまで足を伸ばしてみる。そんなちょっとしたことだけで十分に非日常を感じられ、ワクワクした気持ちになれるはずです。もちろん目的地を決めてそこを目指すのもいいし、まったくのノープランで出かけるのも一つの楽しみ方です。
週末とその前後数日を利用したサーフトリップというのもポピュラーな旅の形態です。3、4日以上の休日があると、行ける場所がぐっと広がってきて、さらにトリップ感が増すはず。どこかの島へアイランドトリップを楽しむに行くのもいいし、行けるところまでクルマを走らせるロードトリップを敢行するのもいいでしょう。ややタイトなスケジュールにはなりますが、台湾やパラオなど近場の海外デスティネーションに行くことだってできます。特に時差が少ない海外旅先であれば、帰国後の予定も立てやすいのでおすすめです。

夢の洋上生活
サーファーにとって究極のサーフトリップと言えば、なんといってもボートトリップでしょう。1週間や10日間など比較的長期間、船の上で生活をしながら、波を求めて旅をする形のサーフトリップです。洋上生活では、ボートクルーが波やサーフスポットのアドバイスをくれて、自分たち好みの場所へ連れていってくれます。食事もボートクルーが用意してくれるので、ボートトリップする人たちが考えることはサーフィンのことのみ。クタクタになるまでサーフィンをして、時間になったら食事をし、眠くなったら寝る。至ってシンプルな生活です。

そんなボートトリップの旅先として最も有名なのが、インドネシア・メンタワイ諸島。数多くのボートが操業し、世界各国からサーファーがやってくるデスティネーションです。波のクオリティは非常に高く、バリエーションも豊か。日頃なかなか味わえないチューブの波も無数にブレイクしています。諸島内の遠くのポイントへ行くときは、サーファーが寝ている夜中の間にボートクルーが船を運転して移動するので、朝起きたときにはパーフェクトな波が割れる目の前という状況。まさに夢の旅先と言うにふさわしい場所でしょう。

私たちサーファーに多くのことを与え、非日常を感じさせてくれるサーフトリップ。
今すぐにでも出かけたくなってきませんか?

YOU MAY ALSO LIKE

JOURNAL TOP