#70 国内&海外メジャー覇者のアプローチに注目 左右の手を逆にする“クロスハンド”はアマチュアゴルファーも試すべき?

Posted on : June.06.2025

JGTO(国内男子ツアー)の公式インスタグラムで公開されている、ある動画が注目を集めています。内容は南アフリカ出身のショーン・ノリス選手が練習場でアプローチショットの練習をしているもの。通常再生とスロー再生が交互に流される10数秒の短い動画ですが、現在までに16.8万再生されています。この動画が注目されている理由は、グリップの握り方が特殊だから。左右の手を逆にするクロスハンドでアプローチを打っているのです。

南アフリカ出身のノリス選手のクロスハンド・アプローチ
通常のショットのグリップは右打ちの場合で左手が上、右手が下になるのがスタンダードです。ですが、ショーン・ノリス選手は左手が下、右手が下のクロスハンド・グリップでクラブを握ってアプローチをしています。しかも、この練習中だけでなく、試合中でもこのグリップでアプローチをしているそうです。
動画が公開されたのは、男子ツアー『日本プロゴルフ選手権大会』の3日目。その前日の2日目にノリス選手は11アンダー、ノーボギーの「61」をマークし、後続に6打差をつける通算15アンダーで単独トップに立っていました。残念ながら3日目と4日目にスコアを伸ばすことができず優勝には届きませんでしたが、「61」はコースレコードであるとともに、1991年にジャンボ尾崎選手が記録した大会最少ストロークに並ぶ快挙でした。


国内版“キャリア・グランドスラム”まであと1勝
また、ツアー通算7勝を挙げているノリス選手は、『日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップShishido Hills』(2017年)と『日本オープンゴルフ選手権』(2021年)で優勝し、昨シーズンは最終戦『ゴルフ日本シリーズJTカップ』も制しています。『日本プロゴルフ選手権大会』で勝てば、四冠達成で国内メジャー(日本タイトル)を全制覇することになったこともあり、クロスハンド・グリップでのアプローチが注目を集めていました。
最近はパッティングの際にクロスハンドで握るゴルファーは増えてきましたが、アプローチでこの握り方をするのは稀。ノリス選手はなぜ特殊な握り方でアプローチをしているのでしょうか。


クロスハンド・グリップでアプローチをする理由
本人によると、練習では2年ほど前からこの打ち方を試しており、昨年のシーズン途中から試合でもクロスハンドで打つようになったのだとか。「手首が安定して左手主導で打てるからコントロールしやすい」とその理由を語っています。 クロスハンドでアプローチをする基準は「50ヤード以内」とのことですが、「61」をマークした日のラウンドでは、2番(パー4)の約60ヤードのアプローチもこのグリップで対応しました。


全米オープン覇者もクロスハンドでチップインを披露
非常に珍しいクロスハンド・アプローチですが、実は海外メジャーチャンピオンもノリス選手と同じ打ち方を取り入れています。2022年の『全米オープン』を制したマシュー・フィッツパトリック選手です。
彼はメジャーを初制覇したこの試合でもクロスハンドでのアプローチを披露。大会期間中は、この打ち方でチップインバーディも決めています。フィッツパトリック選手によると、「常に同じ入射角、弾道、スピード、スピン量で打てる」のが取り入れている理由だとか。ノリス選手と同様に、クロスハンド・アプローチは安定感がアップすると感じているそうです。


アプローチが苦手な人はドリルで取り入れてみよう
それだけ効果があるのであれば試してみたくなる気持ちもありますが、「ラウンド中にクロスハンドでアプローチするのは怖い」という人は多いはずです。しかし、この打ち方は練習ドリルとして取り入れるだけでも大いに効果が期待できるんです。
メリットは、ノリス選手も言っているように左手首が固定されて左腕を動かしやすくなる点です。アプローチで左ヒジが引けてしまう人や手先だけでクラブを動かしてしまう人、右手が強くてすくい打ちをしてしまう人、軸が右に倒れてしまう人などなど、アプローチに苦手意識がある人はぜひ試してみてください。ザックリやトップのミスがなくなってスイング軌道、打点が安定。方向性も良くなって狙った所にボールを運びやすくなるはずです。

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