#42 世界の有名スポットを巡る-オーストラリア・スナッパーロックス

Posted on : March.01.2024

島国であり、長い海岸線を誇る日本には、数多くのサーフスポットが点在しています。しかし一方で、世界を見渡すと、国内ではお目にかかることができないような波に出会えることも事実。そこで、今回は世界的に有名なブレイクであるスナッパーロックスに焦点を当て、紹介していきます。

オーストラリア随一の有名スポット
サーフィンをやったことがある人なら、一度はスナッパーロックスの名前を聞いたことがあるかもしれません。ワールドサーフリーグ(WSL)のチャンピオンシップツアー(CT)を始めとした、各種コンテストの会場としても利用され、世界中に名声を馳せているサーフスポットです。オーストラリアのクイーンズランドに位置し、スナッパーロックスがある街、クーランガッタはまさしくサーフタウンと呼ぶにふさわしい雰囲気。サーフショップが立ち並び、海岸沿いにはカフェも多く軒を連ねています。ビーチにはシャワーなどの施設も完備していて、ビフォー&アフターサーフィンも充実しています。
このサーフスポットは、コンディションが整うとスナッパーロックスから始まってレインボーベイ、グリーンマウントとすべてのセクションが繋がり、長いライトの波を形成。先のクーランガッタビーチまで乗り繋げば、脚が疲れるほどのロングライディングが可能となります。すべての条件が整うと、その先のキラまで乗り繋ぐことができ、そのライディング距離は2キロに達することも。
C Tサーファーなどエキスパートが乗るピークは右側に位置する古の溶岩でできた岩場の前。その一番奥のテイクオフポジションはバックウォッシュが発生することがあり、少しクセがあるのでテクニックが必要になりますが、そこをクリアすれば何ターンものマニューバーが可能となり、チューブを巻くセクションも複数現れます。もちろんすべての波を最後まで乗り繋げるわけではないので、奥から乗ってきたサーファーが途中のセクションで捕まってしまった場合には、ショルダー側で波待ちしているサーファーにも波に乗るチャンスは十分にあります。ただし、それだけ上質な波がブレイクするポイントだけに、波の良い日は混雑が必至。最初のピークから最後のセクションまでサーファーがずらっとラインナップすることになり、時には500人近くのサーファーが波を待っていることも。世界で最も混雑するサーフスポットの一つとしても知られています。

人工的に作られたポイント
それだけハイクオリティな波が割れるのには、実は秘密があります。このポイントは基本的にビーチブレイクではありますが、時期になるとツイード川の南からサンドバイパスによって大量の砂を海に投入しているのです。そこから砂が北へと流れていき、スナッパーロックスに良質なサンドバーを形成します。海岸線の地形も良い角度に湾曲しているので、ライト方向への波は理想的なブレイクを見せることになります。
海の中のカレントは左側へと流れていて、もちろん波が大きくなってくると流れが強くなり、ポジションをキープするのさえハードになってきます。常にパドリングをしなければならないこともしばしば。波を乗ったあとにパドルで戻るのが大変なこともあり、特にロングライディングしたあとは一度ビーチに上がって歩いてピークまで戻った方が早いでしょう。WSLのコンテストが行われたときでも、トッププロがライディング後にビーチを歩いて(または走って)戻る姿を見れば、いかにカレントが強いのか窺い知ることができるはずです。もちろん波が小さいときにはそこまでカレントは強くならず、初心者でもサーフィンを楽しめます。

混雑は避けられないけれど…
ここのポイントの注意点としては、上手いサーファーがいるために波に乗れるチャンスが少なくなってしまう可能性があること、そして上手く波に乗れたとしてもドロップインをするサーファーがいるかもしれないことが挙げられます。波だけではなく、他のサーファーの動きにも注意を払うことが、安全かつ上手に波に乗る方法といえます。
ベストシーズンは、南半球の夏終わりから秋にかけて。熱帯性のサイクロンが発生すると大きな南うねりがこの海岸線にヒットします。日本でいうと2月から5月くらいにかけての季節がハイシーズンといえるでしょう。シーズンインすると波のない日はほとんどなく、コンスタントにサーフィンが可能。それだけにこれまで多くのトッププロを輩出しています。
このようにさまざまな特徴を持つスナッパーロックスは、特にレギュラーフッターにとっては、一度は訪れておきたいサーフスポットの一つといえます。

YOU MAY ALSO LIKE

JOURNAL TOP