#91 サーフボードの種類について。その2

Posted on : March.12.2026

前回、サーフボードの種類について、ショートボード、ロングボード、ミッドレングスという3種類の主要なデザインを解説しました。今回はそれらに続き、フィッシュ、ガン、そしてソフトボードについて説明します。

魚のようなデザイン
前回紹介した3タイプのデザインは、非常にざっくり分けたときの主要なサーフボードの種類になりますが、その他でまず挙げておきたいデザインがフィッシュです。フィッシュをそのまま訳すと魚となりますが、これはテールデザインが二股に分かれており、その形が魚の尾びれに似ていることからこう呼ばれます。

全体的に厚みがあり、幅が広く、丸みを帯びたデザインが特徴で、主にツインフィン、もしくはクアッドフィンセッティングが標準。乗り味は、まるでカーペットに乗っているかのようで、自由な滑走感が味わえるボードです。パワーのない波でも比較的走りやすく、またテールエンドの尖った先端がターンのときの起点となるため、操作性にも優れています。

元々はサンディエゴフィッシュと呼ばれるボードからスタートし、今ではさまざまなアウトラインのフィッシュが出ており、多様化が進んでいるデザインです。近年ではテール幅が狭く、パフォーマンス性に優れながらも、フィッシュのルースな感触を味わえるタイプも人気が出ています。ただし、そうしたパフォーマンスフィッシュはショートボードに近いデザインのため、テイクオフは遅めで、安定感に欠けることも。フィッシュのフィーリングを楽しみたいけれど、パドリングに自信のない人は、長めのロングフィッシュとも呼ばれるタイプのフィッシュを選ぶと良いでしょう。


ビッグウェーバーのためのデザイン
次に挙げるのは、ガンと呼ばれるボードです。これはショートボードの派生で、大きくホレた波を乗りこなすために進化したデザイン。基本的な特徴はショートボードと同じですが、より長く、ロッカーが強く設定されています。テールはピンテールが標準。全体的なボリュームは普段使うサイズのショートボードよりも多く、パドリングおよびテイクオフが速くできるようになっています。直進性が高いデザインですが、チューブの中でも細かいポジション調整ができるよう、レールは比較的薄め。大きな波はパワーもあり、ブレイク時の衝撃も強いので、マニューバー重視の軽いラミネートの仕上げではなく、しっかりと重めのラミネートで仕上げており、中にはテイクオフで波をスムーズに滑り降りることができるように、さらに重めのセッティングにするサーファーもいます。サーフボードの中央部に入っているストリンガーも太め。何から何までビッグウェーブを乗りこなすためにデザインされています。

また、普段乗らないような少し大きめの波で、ガンほど長いボードを必要としない場合に乗るセミガンと呼ばれるタイプもあります。


柔らかい素材のボード
前回を含め、以上に挙げたタイプが主なボードの種類ですが、それらに加えて最後に紹介するのはソフトボードと呼ばれるサーフボードです。これは近年ポピュラーになってきたボードタイプで、デザインというよりもサーフボードの構造そのものが通常のものと異なっています。

ソフトというだけあって、足を乗せるボードのデッキ部分が柔らかい素材でできているのです。ノーズも他のボードほど尖っておらず、当たっても怪我に繋がりにくく、比較的安全。ボードのボトム部分もショートボードやロングボードとは素材が異なっています。そして壊れづらいのも大きな特徴の一つです。

乗り味としては、マニューバー性能が高いとは言えないものの、波をキャッチするのが容易なので、比較的安価であることも相まって、サーフィンを始める人にはぴったり。上達してきたら普通のボードにスイッチする方法も有効です。

最近ではサーフィン経験者のセカンドボードとしても人気で、幅広い層に親しまれています。


このようにサーフボードにはさまざまな種類が存在します。いろいろなボードに乗って、自分に合うタイプ、自分が好きなデザインを探してみるのもサーフィンの醍醐味。サーフボード一つでシンプルに遊べるスポーツだからこそ、それぞれのボードの特徴を味わってみてはどうでしょうか。

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