まだ13歳。しかし、そのサーフィンは「ここからどこまで伸びていくんだろう」という期待感に満ちています。あどけなさが残る茅ヶ崎出身の和氣堆人選手に、サーフィンを始めたきっかけや、今取り組んでいること、そして将来の目標などを聞いてみました。
――生年月日を教えてください。
「2011年3月1日です。今、13歳です(2025年2月20日現在)」
――サーフィンを始めたきっかけは何でしょうか?
「お父さんとお兄ちゃんがサーフィンをしていて、自分もやったら面白そうだなって。最初は遊び半分でやっていたら、だんだんと面白くなってきました」
――まだ成長途中とはいえ、年齢から考えると非常に力強いライディングスタイルという印象です。自分としては、どんなサーフィンスタイルを意識しているのでしょうか?
「いつも動画だとフィリッペ(・トレド)を見ていて、技にいろんなバリエーションがあって、エアーリバースやレイバックもフィリッペみたいに決められるサーフィンを目指しています」
――フィリッペというと、オールマイティで、力強さもありますが、どちらかといえばキレがありますよね。
「はい、そういったサーフィンのキレは意識しています」
――神奈川県茅ヶ崎市出身。自分でクルマを運転して移動できる年齢ではありませんが、波がないときはどうやって練習していますか?
「そんなときは、自分自身でトレーニングをしています。家の周りを走ったり、カーバー(スケートボード)で波をイメージしてスケボーしたり。あとはオンライントレーニングで習っていることもあります。スクワットジャンプとか、足を入れ替えるジャンプとか」
――そうしたトレーニングでは、どこを重点的に鍛えようとしているのでしょうか?
「全体的に鍛えているんですけど、特に腿やお尻といった下半身が多めです」
――今、身長はいくつですか?
「161cmです」
――まだまだ身長は伸びていると思いますが、13歳といった年齢を意識したトレーニングを行なっているのでしょうか?
「そうですね、まだ13歳なので、ウエイトを使ったトレーニングは早いということは言われています」
多くの刺激を受けて
――まだまだ家族のサポートが必要だと思います。具体的にはどんな形で日々の練習を手伝ってもらっていますか?
「やっぱり茅ヶ崎だけだとサーフィンできないことが多いので、サーフィンするために、朝、藤沢の鵠沼海岸の方に連れていったもらうことがあります。あと、今の季節だと千葉に連れて行ってもらうことも多いです。波次第で静岡とか茨城とかにたまに行ったり。それと、ビデオ撮影をしてもらって、それを元に自分のサーフィンを研究したりしています」
――お兄さんの影響も大きいと思いますが、和氣堆人選手にとってはどんな存在ですか?
「うーん、やっぱりお兄ちゃんだからこそ、負けられない、そんな存在です。お兄ちゃんは今18歳で、少し年齢が離れているので、ライバルという感じではないんですけど」
――今乗っているボードのディメンションを教えてください。
「5’3” x 17.2” x 2.05”です。スカッシュテールで、割と他の人のボードに比べると軽くて、少し細いのが特徴です。小波用ボードを作っている人も多いですけど、自分の場合はすべての波で使えるボードが多いです。今、ザナドゥサーフボードに乗っていて、使い始めたのが小学5年生なんですけど、自分が求めているのはキレとかスピードのあるサーフィン。そうなると、他の人が乗っているボードよりも軽くて、細めのボードの方が合っているのかなと思います」
――ボードを作るときは、どういうふうにオーダーするのでしょうか?
「欲しいボードのサイズがあるときはそれを伝えるんですけど、普段は自分の身長と体重を伝えて、ライディング動画も一緒に送って、シェイパーさんにお任せで作ってもらっています」
明確なゴールとステップアップ
――これまで多くのアマチュア大会で好成績を残しています。自分の中で一番印象に残っている大会は何ですか?
「やっぱり一昨年の全日本ですね。そこで優勝できたことが一番印象深いです。あのときを振り返ると、最初のヒートからニューボードを使っていて、それが少し大きいサイズだったんです。そうしたらその場にいなかったお父さんから電話がかかってきて、『そのボードじゃない方が良いんじゃない? もう1サイズ、小さいボードを使ったら?』って言われたんです。その小さめのボードを使い始めた2日目から調子が上がって、勢いをつけることができました。それが勝因だと思っています」
――そのときから1年以上が経ちました。そこから何が変化しましたか? もちろん体格も変わったと思いますが。
「身長はその頃153cmだったので、8cmか9cmは伸びたと思います。サーフィンとしては、エアーリバースをめちゃくちゃ練習していて、だいぶできるようになってきました。それと、この前までバリに行っていたんですけど、そのときからカービングがスムーズになって、大きなスプレーを上げられるようになってきました。それが一番の進化だと思います」
――逆に課題は何でしょうか?
「エアーリバースを決められると言っても、やっぱりまだまだ難易度が低いのが課題です。低くしか飛べないし、縦に回れない。高く、大きく回れるようにしたいですね」
――2025年の目標は何でしょうか?
「まず、世界戦(ワールドジュニア)に出場することを一番近い目標にしています。そのあとは、NSAのランキングで1位を取ることです」
――将来的なビジョンを教えてください。
「将来はCTに入って、ワールドチャンピオンになることがゴールです。でも、そこに行くにはQSやCSでも勝たなくちゃいけない。細かくなるんですけど、19歳でCSにクオリファイしたい。そこから2年で、21歳にはCTにクオリファイしたいです」