大原洋人、2021年の戦い

Posted on : May.17.2021

2021年5月17日、Hurley Japan契約選手である大原洋人が日本を出国します。
向かう先はエルサルバドル。ISAワールドサーフィンゲームス(WSG)2021が行われる国です。洋人にとってこれが今年の初戦となり、また東京2020オリンピックの出場権を争う最後の戦いになります。そんな重要な大会の直前に、洋人にインタビューを敢行。現在の心境や意気込み、そして今年の戦いについて聞いてみました。


エルサルバドルに向けて

–早速ですが、エルサルバドルで行われるWSGに向けて意気込みを教えてもらえますか?

「今年最初の試合になるので、すごく楽しみです。エルサルバドルは初めて行く場所で、波もいいっていう話ですし。そういう波の場所でCT選手と試合ができるっていうのは、ワクワクしますね。現地入りしたらオリンピックの緊張感などを感じてくるとは思うんですが、ここ最近のWSGと違うのは、開催地が日本じゃないっていうこと。日本開催のときは、応援してくれる人たちが身近にたくさんいて、気持ち的にも『もっと頑張らなきゃ』って感じることがありましたが、今回の場合、エルサルバドルに行って、日本代表チームを応援する人は少ないと思います。だからこそ逆にオリンピックのことをそこまで意識しないで済みそうですし、QSやCTで戦っているときと同じような気持ちで望めるのかと感じています」

–WSGが行われるのはなんというポイントなんでしょうか? また、どんな波が割れるんでしょうか?

「ポイントはラ・ボカーナとエル・スンサルという場所です。一年のうちの7割は波がいいって聞いています。映像を見る限り、ビーチブレイクじゃなくてポイントブレイクっぽい波でした。海水も温かいと思います。波質は、たぶん一ヶ所はちょっとダラダラと厚めだけど、ライトの波がインサイドまで綺麗に割れる感じ。何回も技を仕掛けられるようなイメージですね」

–特に去年から今年にかけて海外に行く機会が少ないので、楽しみが大きそうですね。

「試合で海外に行くことに限ったら1年以上振りです。この間、練習でハワイに行ったのも半年以上振りだったので、久しぶりの感覚がありました。滞在時間が一瞬で過ぎていったので(笑)、今回もそんな感じになるのかなって思っています」

優勝するために

–持っていくのはどんなボードですか?

「今のところ日本で調整して持っていくボードなので、JSの普通のパフォーマンスショートボードがメインですね。それと波のサイズが上がってアタマ〜アタマ半くらいになっても使えるショートボードと、普段乗っているボードよりも1インチ長いステップアップボードを持っていこうと思っています。全部で少なくても10本くらい。普通のショートボードはMonsta2020というオールラウンドなモデルで、ディメンションは5’8”×18 3/8”×2 3/8”か2 5/16”。テールデザインをスカッシュとラウンドピンで分けて持っていきます。フェイスが長い波ならラウンドピンを乗るかもしれないし、パキッとしたリッピング系の波ならスカッシュを選択すると思うし。全部試してみて、一番調子がいいボードで試合に出ます。ステップアップボードはForget Me Notといういい波に特化したモデルで、長さが5’9”あります。それを持っていけばほぼすべての波に対応できるはずですね」

–今回のWSGに向けて、どんな準備をしてきましたか?

「今回は試合が立て続けに開催される中の1試合ではないので、長い間をかけてトレーニングして体を調整することができたんです。この新型コロナウイルスの期間はサーフィンを改善するメニューを組んでもらってやってきて、日本にいる中でも新しい発見がありましたね。そういう取り組みを試す一発目の試合にはなりますが、自分の感覚的にはプラスなものがたくさんあります」

–ずばりWSGでの目標は?

「優勝することです」

–どんな作戦を考えていますか?

「常に100%に近い演技をするのはもちろんなんですが、いい波だからこそヒートによってはそこまで攻めずに堅く点数を取って勝てるヒートもあるのかなと思っています。波次第で、臨機応変に判断していきたいですね」

–WSGといえばリパチャージ(敗者復活戦)がありますよね。

「なるべくならリパチャージには回らないで決勝まで進みたいですね。WSGに出場するときは常に思っていることです」

–WSGでは自分のどんなところを見てほしいですか?

「ギリギリ完成しているかどうかっていうくらいなんですが、カービングを見てほしいですね。この半年くらいの間、リッピング系というよりはレールを使ってターンする技に取り組んでいたので、そういうところが見どころかなって思います」


大原洋人のシグネチャームーブともいえるテールハイの
エアーリバース。ここぞというときに繰り出してほしい!

2021年のゴール

–WSGのあとの試合の日程を教えてください

「今のところ、WSG後に日本で1試合やる予定です。それが6月末で、その後はWSGの結果次第でオリンピックがあります。8月からはチャレンジャーシリーズ(CS)が始まります。CSの初戦はハンティントンビーチで行われるUSオープンです」

–WSG後の試合での目標はなんでしょうか?

「もちろん出場する試合で全部優勝することが目標です。試合が少なくなっている状況の中でもCSは開催されそうな雰囲気なので、1試合も落とせないくらい大切な大会になります。目の前の1ヒートに集中して、一つでも多く勝てるように頑張りたいです」

–最後に、今年のゴールを教えてください

「オリンピックが開催されるならオリンピックに出場して、自分のベストを尽くすこと。それと、CTにクオリファイすることです」

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